次回
第64回 阪神大賞典(GII)
※※第64回 阪神大賞典(GII)※※
4歳以上オープン
3,000 (芝) 別定
データ分析
ビッグタイトルに照準を定めた現役トップクラスのステイヤーが対決
2013年と2014年の阪神大賞典を制したゴールドシップは、昨年の阪神大賞典も快勝して同一重賞3連覇の偉業を成し遂げた。さらに同馬は、次走の天皇賞(春)を単勝2番人気の支持に応えて勝利を飾っている。過去30年の天皇賞(春)を振り返ってみると、優勝した30頭のうち13頭、単勝1番人気に支持された30頭のうち16頭は、同年の阪神大賞典に出走していた。“本番”に直結する前哨戦を制し、主役の一角として春の最強古馬決定戦に駒を進めるのはどの馬だろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい
長距離重賞に実績のある馬が中心
過去10年の3着以内馬30頭中、2009年2着のヒカルカザブエ、2010年2着のジャミールを除く28頭は、JRAの2400m以上の重賞で3着以内に入った経験がある馬だった。一方、その経験がなかった馬は3着内率5.1%と苦戦している。距離適性や重賞実績を重視すべきだろう
若い馬が優勢
過去10年の年齢別成績を調べると、「5歳以下」の馬が3着内率41.7%と優秀な好走率をマークしている。一方、「6歳以上」の馬は3着内率15.6%と苦戦している。まずは「5歳以下」の馬に注目したいところだ
なお、「6歳以上」の馬の中で3着以内に入った10頭のうち、2011年3着のモンテクリスエスを除く9頭は、JRAの2500m以上のGI で4着以内に入った経験のある馬だった。天皇賞(春)、菊花賞、有馬記念といった長距離のGI で好走したことがない「6歳以上」の馬は評価を下げたい
近年は3歳時や前年以降の実績も重要
過去5年の3着以内馬15頭中12頭は、JRAの3歳限定・2400m以上のGI またはGII で4着以内に入った経験のある馬だった。その経験があった馬は3着内率63.2%と好走率も優秀だ。古馬になってから台頭してきた馬よりも、3歳時に長距離のGI またはGII で好走していた馬を重視したい
また、同じく過去5年の3着以内馬15頭中14頭は、前年以降にJRAの2200m以上のGI またはGII で5着以内に入った経験のある馬だった。一方、その経験がなかった馬は3着内率5.6%と苦戦している。2010年以前はこの条件に該当しない馬も好走していたが、近年の傾向に従うなら、前年以降の戦績も重視すべきだろう
内寄りの馬番に入った馬に注目
過去5年の馬番別成績を調べると、「1~3番」の馬が3着内率53.3%と優秀な好走率をマークしている。2010年以前にもほぼ同様の傾向はあったが、近年は特に内寄りの馬番に入った馬が安定しているので、ぜひ注目してみよう
3歳時や前年以降の実績で絞り込みたい
過去5年の優勝馬5頭は、いずれもJRAの3歳限定・2400m以上のGI またはGII で4着以内に入った経験のある馬だった。また、この5頭は前年以降のJRAの2400m以上のGI またはGII で4着以内に入った経験があった点も共通している。ちなみに、過去5年の出走馬延べ53頭中、この2つの条件を両方ともクリアしていたのは16頭だけだ。今年も上記の条件を満たす馬を重視してみたい