データ分析 エリザベス女王杯
強く美しき牝馬たちによる秋の女王決定戦 「第40回 ジャパン・オータムインターナショナル エリザベス女王杯」
エリザベス女王杯は、牝馬三冠戦線を歩んできた3歳馬と4歳以上の牝馬によって争われる秋の女王決定戦だ。過去10年では3歳馬が5勝、4歳馬が3勝、5歳馬が2勝と、3歳馬の活躍が目立っている。今回は過去10年の結果から、好走馬につながるヒントを手に入れるべく、レースの傾向を探っていこう。
前走の単勝人気をチェック
過去10年の出走馬について、前走が海外のレースだった馬を除き、前走の単勝人気別に成績を調べると、前走で「4番人気」だった馬が勝率でトップとなり、前走「6~9番人気」馬がそれに続いている。前走が海外のレースだったイギリス調教馬スノーフェアリー(2010、2011年)を除けば、優勝馬8頭中6頭は前走で4番人気以下だった。前走で「1番人気」だった馬からは2着に4頭、3着に6頭入っているが、優勝馬は出ていない。優勝馬を検討する際は、前走の単勝人気に注目してみるのもよさそうだ。
夏以降の牝馬限定重賞への出走歴に注目
過去10年の出走馬について、同年のクイーンS、府中牝馬S、秋華賞への出走経験を調べると、好走率で上位となっているのは「秋華賞のみ出走」と「いずれも不出走」の2グループだ。4歳以上の馬の中で、夏の北海道シリーズで行われるクイーンSや、当レースの代表的な前哨戦である府中牝馬Sに出走経験のない馬の方が好成績を残しているのは、少々意外と言えるかもしれない。
近走の成績に目を光らせろ
過去10年の出走馬について、過去3走のうち直近で出走した芝2000~2200mのレースでの成績と、敗戦した際の勝ち馬とのタイム差別に成績をまとめると、好走率の面では「該当レースで1着」だった馬と、勝ち馬と「0秒3以内」の敗戦だった馬が上位となっている。それに対し、勝ち馬と「0秒4~0秒5」・「0秒6以上」のタイム差で敗れていた馬からは、2着馬が1頭出ているのみ。直近で出走していた芝2000~2200mのレースでの成績は、しっかりとチェックしておきたい
近走での牡馬混合戦での着順に注目
過去10年の出走馬について、過去4走以内に出走した牡馬混合のレースでの最高着順別に成績を調べてみると、最高着順が「1着」・「2~4着」だった2グループが好走率で上位の数値をマークしている。近走で牡馬との混合レースに出走し、上位争いを繰り広げた馬がいれば軽視は禁物だろう。なお、「該当レース不出走」組から4頭の優勝馬が送り出されているが、この4頭はすべて3歳馬だったことも、覚えておいて損はないだろう。
参考成績
2015年9月27日
第61回 産経賞オールカマー(GII)
優勝:ショウナンパンドラ
2着:ヌーヴォレコルト
3着:ミトラ
2015年10月17日
第63回 府中牝馬S(GII)
優勝:ノボリディアーナ
2着:スマートレイアー
3着:カフェブリリアント
2015年10月12日
第50回 京都大賞典(GII)
優勝:ラブリーデイ
2着:サウンズオブアース
3着:カレンミロティック
2015年10月18日
第20回 秋華賞(GI)
優勝:ミッキークイーン
2着:クイーンズリング
3着:マキシマムドパリ
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